【スマホについての記事⑫】ドコモショップ『クソ野郎』事件についての考察[後編]
前回お話させて頂きました、ドコモショップ『クソ野郎』事件についての考察[前編]の続きです。
今回は携帯会社のシステムってどんな感じなの?
という部分についてお話します。
【携帯会社のシステム】
前回の記事はコチラ↓
携帯会社のシステム
携帯会社のシステムについてです。
僕が働いていた会社は二次代理店と呼ばれるところでした。
まず大手キャリアがあります。
その下にキャリアから業務を委託された代理店(ここでは中間代理店と呼びます)があります。
さらにその下に代理店から業務を委託された代理店というのがあります。それが二次代理店。
直営店もありますが、レアですね、はぐれメタルよりレアだと思います。
大元のキャリア(CMとかやってるのがココ)
↓
中間代理店(メーカーの商品を扱っている、各都道府県のボスみたいな?)
↓
二次代理店(みんながよく使うところ、同社での競争率も激しい、中間代理店からスマホを買い取る)
大体こんな感じです。
上に記載してある通り、二次代理店は中間代理店からスマホを買います。それを売るのです。
公式な転売です、公式のねずみ講です。つまりネズ公です。
しかも二次代理店は好きなものを買えるわけではなく、中間代理店から半強制的に購入せざるを得ないスマホもあります。
おそらくメーカーさんとの間に契約とかあるんでしょうね。
代理店の収入
代理店はキャリアから会社の業績に応じて報酬がもらえます。
他社からの乗り換え何台とったとか、新規を何台売ったとか、機種変更何台とか、付属品いくら売ったとか色々、それに応じて金額が変わるわけです。
各店舗が必死になって売ったりお勧めしたりするのがこれ、そしてノルマの根源がここです。
例えば、大元キャリアが乗り換え100台とったお店には500万円上げますよ。って言ったらどうですか?必死になって乗り換え取りますよね。
逆に達成できなかったお店は、達成できたお店に差を付けられてしまいます。
+
報酬以外の収益は、オプションや付属品です。
具体的に言うとSDカードだったり、キャリアの勧めるサービス(このプランに入ると映画が見放題だよ☆とかそういうやつ)
あとは他者の保険だったり。
※他者の運営してる保険に加入すると、加入した分だけ代理店にお金が入る仕組み
ウォーターサーバーなんか売ってましたね(笑)
え、何屋だっけ??
まぁどこのキャリアか想像は付いたかもしれませんが一応伏せときます。
社長(経営者)という名の社員
代理店の経営者は経営者といいながら、中間管理職の社員も同然です。
結局は大手の会社の報酬というお給料がなければ会社を運営できないし、商品も自力では仕入れられない。
だから無茶なノルマであっても達成しなければならない、そしてそれを実行するのは現場で働くスタッフ。
例えば、スタッフ5人だと一人当たり乗り換え20台みたいな事ですね。
必死に勧めてくるってのはこの辺が兼ね合いになってます。
劣悪な環境
ちょっとすぴりちゅあるな話になるかも知れませんが、劣悪な環境は劣悪な人間を呼びます。
人間の質を評価するわけじゃないんですけど、質の悪いとこには質の悪い人が来やすいように感じました。
イベント時に他社から呼んだスタッフにも空気を吐くように「クソ野郎」的な侮辱表現や、暴言を吐いてる人もいました。
またそういった発言はしなくとも、スマホをあまり使わないおばあちゃんに平気で高いSDカードを2枚売りつけたりする人もいました。
そしてその人は売り上げは良いので、英雄扱い。
僕が居たのはそういう場所でした。
※あくまで一部です、全員がというわけではないですよ
結局この件の根本は人間性
結局そこかい(笑)(゚д゚)ノビシッ
この件だけじゃなく、キツイ仕事全般にいえることですが結局人間性ですね。
そしてそういう業界はお金がない。
お金がないからノルマがきつくなる。
ノルマがキツイから心にマイナスエネルギーが溜まる。
マイナスエネルギーが溜まるからサービスが劣化し、人間の質も下がり、向上心も無くなる。
今回の『クソ野郎』事件のまとめ
以上のような内容から今回の事件が起きたんじゃないかなと思います。
まぁでも結局最後の人間性ってトコが一番重要ですけどねぇ。
というわけで、今そんな場所にいるならとっとと逃げ出そう!
そして自分のやりたいことを見つけてやるべき!!!
ではまたネッ!!!